石巻合板工業株式会社

合板の概要

「合板(ごうはん)」とは

原木を大根のかつらむきのように薄く剥いたもの(単板=Veneer)を乾燥させ、
単板の繊維方向(木目方向)を1枚ごとに直交させて、接着剤を塗布して積み重ねて貼り合わせたものです。

1.合板の特徴

薄く剥いた板(単板)を繊維方向が直交するように重ね、
貼り合わせることで1枚板に比べて強度が増し、
木材の伸縮の影響が少なく安定した素材であることが特徴です。

2.合板の用途

構造用合板と呼ばれるものは、主に一般住宅の壁や床、屋根下地といった構造躯体に使用され、建物の耐震性を高める効果が認められています。昨今では住宅以外の建築物も木造で建築される事例が増えており、合板がますます活躍することが期待されます。
他にも、型枠用合板と呼ばれるコンクリート施工時の型枠材や、
内装の下地材といった幅広い用途で利用されています。

3.合板の種類

JAS(日本農林規格)で規定される合板には、次のものがあります。

種類 細分類 接着耐久性
区分
主な用途
普通合板 1類、2類 一般的な用途に広く使われる合板
構造用合板 1級 特類、1類 構造耐力上主要な部分(木造建築物の壁・床・屋根の下地材等)に使用される。2級に比べて強度等級が細分化されており、主に針葉樹合板の場合は曲げヤング係数と曲げ強さをEとFで表示する。
2級 構造耐力上主要な部分に使用される。壁・床・屋根の下地材としての用途を想定して基準が定められているため、十分な強度がある。そのため、一般的に流通している構造用合板は2級が主である。
コンクリート
型枠用合板
表面加工なし 1類 コンクリート打込み時にその堰板(せきいた)として使用される合板
表面加工あり 通常のコンクリート型枠用合板の表面に塗装・オーバーレイなどの加工をしたもの。打放し仕上げに良好な結果が得られる。
化粧ばり
構造用合板
特類、1類 構造用合板の表面または裏面に化粧単板を貼ったもの
天然木
化粧合板
1類、2類 普通合板の表面に、美観を目的として天然銘木の薄い単板を貼り、住宅の内装用や家具用に用いられる合板
特殊加工
化粧合板
1類、2類 普通合板の表面に美観と耐久性を目的として天然銘木以外のものを貼ったり、木目模様などを印刷加工した表面加工合板